代表者挨拶
令和 4( 2022 )年 7 月より、当法人の理事長職を預かることとなりました 沢田 誠 と申します。ここ川越市の牛子地域に当法人が産声をあげたのが平成 9( 1997 )年であるため、やや大仰な言い方をさせて頂くと、四半世紀に渡ってこの地域の福祉を担い続けてきたことになります。これはひとえに、創業者の代より多くの方々のお力添えを賜った結果、とだけは言えましょう。まずはこの場にて、心からの御礼を申し上げさせて頂きます。本当に、本当にありがとうございます。
実を申せば、私自身もまた、当法人の要である「特別養護老人ホームぽぷらの樹」で 20 年程様々な役に従事をして参りました。当施設入職時は、それこそ右も左も分からない若輩者であり、介護や支援などの概念もろくに知らずに現場を渡り歩いたのですが、見聞きするものすべてが新鮮であり、とりわけ「介護という行為がたまらなく楽しい」という私自身の発見ができたことは、生涯忘れることがない大事な財産であり、今でも抱き続けている「糧」でもあります。
しかしながら、この「介護を提供したい」という些細な思いも、業として行うとなると一筋縄ではいかないことの連続であり、昨今は一層その様相が複雑になっていることを実感する毎日です。これも時代の流れと言わざるを得ないとしても、激しいばかりではなく穏やかな流れを欲したいと思うこともないとは言えません。
そのような弱気になりながらも、自分を元気づけてくれるのもまた「介護」であり、当施設を頼って頂ける利用者の皆様のお言葉に助けて頂いたことも少なくありません。支援されるべき利用者の皆様から支援する私達自身が活力を頂く、このようなことが起こり得るのも介護ならではと言えるでしょう。
また、当法人や私自身を支えてくれる仲間(職員)の存在もまた、今の私を形作る大きな要因の一つと言えます。当法人には、当法人が地域福祉の拠点であり続ける使命と、私自身が提供したい「介護」の担い手が在籍しております。この厳しくも温かな存在もまた、当法人のかけがえのない財産です。
当法人はこの強力な体制で、当法人を求めて頂ける皆様の支援を提供させて頂き、当法人もまた活力とさせて頂きます。その機会を出会いに、出会いを力に。あなたが生きれば、わたしも生きるのです。